我々の生活する物理空間とコンピュータネットワークの織りなす電脳空間を融合するために必要な技術は何でしょうか?物理空間の情報でも量子レベルの最も細かい粒度の情報(光子、電子、電波等)を電脳空間に超高速に取り込んで超高速に処理可能とする技術であると考えています。物理空間の情報を取り込む性能としては現在のハイエンドの計測機器レベルのものが求められます。さらに、電脳空間における最大の特徴であるプログラマビリティ、すなわち自由自在にサービスを構築できる機能も不可欠です。

このような観点から、SDLab (Software Defined Laboratory)プロジェクトでは、計測機器をソフトウェア化するソフトウェア定義計測機器の実現を目指しています。 ソフトウェア定義計測機器によれば、用途に応じてソフトウェアを変更するだけで、研究者や技術者が計測機器を自由自在に構築・拡張可能となります。 計測機器はシステムに組み込むことで多様な用途に利用できます。 すなわち、科学計測や通信システムに携わる研究者・技術者が独自のアイディアや技術を反映させた世界最先端の実験システム・通信システムを迅速に構築可能となり、理学と工学の発展に大きく寄与することができます。 実際に

  • 量子コンピュータ
  • 磁気共鳴システム
  • ソフトウェア無線機
  • 電圧標準のための計測システム
  • 超伝導X線精密分光カメラシステム
  • 深宇宙光通信システム

などの応用を目指して標準ハードウェアやソフトウェアの開発を進めています。

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Last-modified: 2014-07-27 (日) 16:57:35 (3726d)